愉快なケミストーリー

東京都足立区キリスト教の教会Sail of the Lord Church(セイルオブザロードチャーチ)の化学者Sによるブログ(ケミストーリー)です。

論文の種類について

こんにちは、ケミストSです。

 

今日は

論文の種類について

書きます。

 

同じ「書き物」であるブログ

を書く際の参考にもなるかもしれません!

f:id:sailch-s:20200523094600j:plain


さて論文は、研究者の命ともいわれます。

研究者の業績を判断する上で

もっとも重要なものといえます。

 

だからこそ

「論文のねつ造」

も世界各国で絶えない問題として、

多かれ少なかれ起こります。

 

もちろん、ねつ造が起こる背景は様々ありますし、

”単に間違えてしまっただけ”のケースもよくあります。

詳しく知りたい方はこの本がおススメです。

 

 

前置きが長くなりました。

研究分野にもよると思いますが、

論文の種類は、おおよそ4つかなと思います。

 

1.原著論文 (Full paper, Articleとも)

2.速報 (Letter, Communicationとも)

3.総説 (Review, Perspectiveとも)

4.学位論文 (博士論文など)

 

1.原著論文

いわゆる「学術論文」といったらこれでしょうか。

扱う内容は1つで、目的と結果が明確です。

1つのテーマに対してみっちりと!

 

2.速報

成果をとにかく早く伝えたいとき用です。文字数も少なめ。

重要な発見が報告されるケースが多いでしょうか。

自然科学分野の場合だと、

結果のみで詳しい考察がされていないケースも多いです。

 

3.総説

先行文献を系統立ててまとめたものです。

基本的には、新しい成果の発表ではなく、

これまでの分野全体の概要が分かるもの。

新しい研究分野に入る際にお世話になります。

 

4.学位論文

卒論や修論、博論などの学位をとるための論文。

複数のテーマを扱う場合が多い。

総説(自分の研究成果ver)みたいな。 

 

 

化学分野のある論文投稿サイトだと、

毎日新しい論文が

速報:原著論文=2:1くらい?

で発行されます 。

 

とりあえず速報を出して、

分からないことなどは追々調べて

後日、原著論文としてまとめる

というパターンが多いかなという印象です。

 

そして研究分野がある程度成熟したら、

その分野の大御所が総説を書く、

みたいな流れですね。

 

おそらく分野によって全然違うと思いますが

こんな感じでしょうか。

 

今日はこの辺にて。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

 

ケミストS

 

 

参考にしたwebサイト

(1) 北海道大学アカデミック スキルガイド, "論文の種類について"

 https://www.lib.hokudai.ac.jp/uploads/2019/07/3-30_v1.0.pdf (閲覧日:2020年5月23日)

(2) 慶應義塾大学湘南藤沢メディアセンター ライティング&リサーチコンサルタント, "論文の種類と位置づけ" https://wrc.sfc.keio.ac.jp/?p=129 (閲覧日:2020年5月23日)

(3) Nature Physics, "投稿案内" https://www.natureasia.com/ja-jp/nphys/guide-to-authors (閲覧日:2020年5月23日)