愉快なケミストーリー

東京都足立区キリスト教の教会Sail of the Lord Church(セイルオブザロードチャーチ)の化学者Sによるブログ(ケミストーリー)です。

化学反応とは?

こんにちは、ケミストSです。

 

今回は、化学の根本ともいえる「化学反応」について

概略を書きます。

 

歴代のノーベル化学賞を見てみてください。

そのほとんど全てが、

新しい化学反応を「作った」or「発見した」だと思います。

 

例えば、

2010年:クロスカップリング反応の開発 (=作った)

2015年:DNA修復の仕組みを解明 (=発見した)

2019年:リチウムイオン電池の開発 (=作った)

 

では化学反応ってなんなのでしょう??

私が思うにひとことでいうならば、

 

化学反応=全く別のものに変化すること

 

かなあと思います。

例を挙げてみましょう。

 

■色という化学反応

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植物が緑色なのは、それ以外の色の光を吸収して使っているから。

その他にも例えばカラフルな花火の色も、

スマホの画面が光るのも、

そもそも目で色が認識できるというのも

全て化学反応です。

 

 

■お肉がおいしくなるという化学反応

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そもそも本当においしい食材なら、

塩をふってそのままかじりついた方が良い。

と言う料理研究家がいます

牛肉は生でも食べられるわけですが、

なぜわざわざ焼くのか?

 

赤色だったお肉を焼くと褐色になりますね。

この褐色に変化するというのが化学反応です。

(メイラード反応といいます。)

 

この化学反応によって

「全く新しいうまみ成分=香ばしさなど」が創造されるから

生で食べるよりもおいしくなるのです!!!

 

 

■薬が効くのも化学反応

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例えば痛み止めして知られるロキソニンとかは、

痛くなるという化学反応を「止める」ことで痛みを和らげます。

(詳細が気になったアナタは、「COX阻害剤」でググりましょう。)

 

 

挙げだしたらキリがないですね~

とりあえず身の周りはほとんどすべて化学反応です。

  

次回は「化学反応が起こるためには?」です。

お楽しみに~。

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

 

ケミストS