愉快なケミストーリー

東京都足立区キリスト教の教会Sail of the Lord Church(セイルオブザロードチャーチ)の化学者Sによるブログ(ケミストーリー)です。

推薦書について

こんにちは、ケミストSです。

 

なんでもナンバーワンのアメリカですが、

化学もやっぱりナンバーワンです。

 

そんなアメリカの最先端の研究機関へ

たとえば研究留学しようと思ったときに、

受け入れてくれるかどうかを決定するものはなにか?

 

研究業績などももちろんそうですが、

推薦書が一番大事

といっても過言ではないと思います。

 

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後にノーベル経済学賞を受賞する数学者John Nashが

米国の名門Princeton大学院へ入学する際に、

彼を推薦したRichard J. Duffin教授が書いた

有名な推薦書があります(こちら);

 

<原文>

Dear Professor Lefschettz:

 

This is to recommend Mr. John F. Nash, Jr.

who has applied for entrance to the graduate college

at Princeton.

 

Mr. Nash is nineteen years old and is

graduating from Carnegie Tech in June. He is a

mathematical genius. 

 

Yours sincerely,

 

Richard J. Duffin

 

 

<拙訳>

親愛なるLefschettz教授

 

この書面は、Princeton大学大学院へ出願した

Mr. John F. Nash, Jrを推薦するものである。

 

Mr. Nashは19歳で、

カーネギー大学を6月に卒業する。彼は

数学の天才である。

 

敬具

 

Richard J. Duffin

 

>>>彼は数学の天才である。

 

たったひとことです!!!

こんなスパっとした推薦書、普通はかけないと思います。

Jonh Nashがすごかったのもそうですが、

Duffin教授がいかにすごかったのかも分かりますね。

 

***** 

 

留学ではないですが、

私も上司に推薦書を書いて欲しいとお願いをしたことがあります。

 

初めてお願いをした際、

「自分で書きなさい」

と言われました。

 

、、、え?

 

上司は、泣く子も黙るHarvard大学

で学んだ経験があり、推薦書なんてお手の物のはずです。

 

はひ?と思っていると上司が言いました;

まず一度、自分で書いてみなさい。

自分の推薦書すら書けないなら、

将来、他の人の推薦書も書くことができない。

 

確かに!!! 

自分のことを良く分かってこそ、

他の人も良く分かるようになるということだな、と思いました。

 

そうして自分で書いてみて上司に送ったところ、

ほぼ原文の残ってない(笑)私のことを書いた推薦書が返ってきましたが、

 

誰やこいつww

 

と思いました。笑笑笑

恥ずかしくなるほどの美辞。

これが世界標準なのか~。

いや、自分で気が付いていない自分の魅力なのかも!

 

将来私も推薦書を書かせて頂くようになったとき、

しっかりと推薦できるようになりたいものです。

 

長くなりましたが、今日はこの辺にて。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

 

ケミストS

 

引用したwebサイト

プリンストン大学 facebook 2015年6月4日投稿分

https://www.facebook.com/PrincetonU/photos/pcb.10153451237860774/10153451228495774/?type=1&theater

(閲覧日:2020年6月19日)