愉快なケミストーリー

東京都足立区キリスト教の教会Sail of the Lord Church(セイルオブザロードチャーチ)の化学者Sによるブログ(ケミストーリー)です。

突然やってくる未経験の仕事

こんにちは、ケミストSです。

 

研究以外にも、

他の方の仕事の補助的なこともやっています。

 

先日、仕事の依頼のメールが来ました。

 

ケミストSさん

 

○○さんより許可が下りた仕事です。   ←偉い人 

やってもらえないだろうか?

 

内容は××です。   ←基本すら怪しい内容

△△を使う業務になります。  ←全く使ったことないソフト

 

大変だと思うけどぜひやってね♡  

 

 

きっとみなさんも、こういう経験ありますよね。

 

 

私の場合、こういう突然やってきた系は

やってよかった場合が多いので、喜んでやらせていただくことに。

(どうせ断れない案件なのですが。笑)

 

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知り合いの戦略コンサルの方は、これが日常茶飯事らしいです。

短いスパンで様々な業界の仕事がやってきて、

その度に、すぐに専門家レベルになるよう勉強するらしい!!

(ほんまスゴイと思う!)

 

 

とりあえず少し勉強して、詳しい人に聞いてみよう。

 

 

今日はこの辺にて。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

 

ケミストS

苔(コケ)とことわざ

こんにちは、ケミストSです。

 

今朝散歩していたら、

丸っこくて可愛らしいコケに釘付けになりました。

 

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(とりあえず写真)

 

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(上から見るとブロッコリーみたいですね) 

 

 

ところでみなさんは、

コケと聞いてどういうイメージを持ちますか?

 

盆栽に使われるなど、良いイメージで使われる場合もあれば、

「ほったらかし」という形で、ややネガティブに使われることも

ありますよね。

 

 

>>コケを含む有名なことわざ

転石苔を生ぜず

職業や住居を変えてばかりいる人は、地位も財産もできないの意の英国のことわざ。転じて、活発な活動をしている人は時代に取り残されることがないの意でも用いる。

 

引用元: goo国語辞典 (1)

 

両方の意味で使われますね。

これのソースは、英語の慣用句のようです(16世紀イギリス)。

日本語verとはニュアンスが違うので、ついでに紹介します。

 

コケは英語でmoss、

中学あたりの教科書で出たような?気がしました。笑

 

A rolling stone gathers no moss

This proverb now has two meanings: people pay a price for being always on the move, in that they have no roots in a specific place (the original meaning); or people who keep moving avoid picking up responsibilities and cares.

 

引用元:Dictionary.com (2

 

(拙訳)

「常に動き続けること」は対価を伴う。解釈は2通り;

ブレブレな人と思われるかもしれないが(当初の意味はこっち)、

責任を負わなくてよいという面もある。

 

昔の人って本当に、よく物事をみてるなーと感じました。

特性を捉えた鋭いことわざだと思いました。

 

 

っっと、長くなってしまいましたのでこれにて。

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

 

ケミストS

 

 

参考にしたwebサイト

(1) goo国語辞典, "転石苔を生ぜず"

https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E8%BB%A2%E7%9F%B3%E8%8B%94%E3%82%92%E7%94%9F%E3%81%9C%E3%81%9A/

 (閲覧日:2020年7月2日)

 

(2) Dictionary.com,  "A rolling stone gathers no moss"

 https://www.dictionary.com/browse/a-rolling-stone-gathers-no-moss  

(閲覧日:2020年7月2日)

みんな大好きコシヒカリ!

こんにちは、ケミストSです。

 

高級な米、もらっちゃいました~~~

 

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うまっ!香りが違う。。

 

Gacktじゃないけど、これなら私でも分かる!

早炊きで済ましたことを後悔する、、

 

 

みんな大好きコシヒカリ!は、

やっぱりダテじゃありませんでした;

 

作付面積が30年以上にわたって第1位!

・・・(1)

 

さらに、

ひとめぼれ、ヒノヒカリ、あきたこまち・・・といった、

 

その他多くの有名ブランド米の生みの親でもある!

・・・(2)

 

実際、お米の歴史を支えているのは間違いなく、

 

日本各地で栽培されるお米の60%超は、コシヒカリファミリー!

・・・(2)、(3)

 

ありがとう、コシヒカリ※※※

(もちろんそれ以外にも感謝ですが)

 

今日はこの辺にて。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

 

ケミストS

 

 

参考にしたwebサイト

(1) 農林水産省  特集1 食の未来を拓く 品種開発, "日本の主食!米の品種開発の場合"

 https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1111/spe1_01.html (閲覧日:2020年7月1日)

 

(2) イネ品種データベース  "コシヒカリ を親にした品種一覧"

https://ineweb.narcc.affrc.go.jp/search/ine.cgi?action=oyahinsyu&ineCode=ETU00170 

(閲覧日:2020年7月1日)

 

(3) 米穀安定供給確保支援機構, "お米Q&A 日本で多く栽培されているお米の品種を教えてください。"

https://www.komenet.jp/faq/ot_hinshu.html (閲覧日:2020年7月1日)

化学が教えてくれる、人生の知恵

こんにちは、ケミストSです。

 

このブログで一番伝えたかったことといいますか、

結局、化学を分かると何が分かるんでしょう?

 

化学は、ミクロのあらゆる世界を網羅しています。

なので、

化学を拡大すると、私たちの人生の話(マクロ)に繋がります

 

たぶんその気になれば証明できそうな気がしますが、

私にはできないし、野暮だと思うのでしません。笑

感覚的な話になります。

 

本ブログのハイライトも兼ねて、

どういうことかみていきましょう!

 

 

■「みんな誰でも違った個性がある」

>>だからこそみな、違った光を放ちます!

 

sailch-s.hatenablog.com

 

 

■「相手を知るには、よく対話をすること」ですが、

>>化学もそうです♪

sailch-s.hatenablog.com

 

 

■「上達の近道は、上手な人からまねること!」

>>化学は、ありとあらゆるものから学んでいます。

 

sailch-s.hatenablog.com

 

 

■「成果をあげるには、繰り返しやることが大切」

>>化学もこれを使っています!

 

sailch-s.hatenablog.com

 

 

■「何回やってもダメな時は、方法を変える」といいですよね。

>>触媒がやっていることです!

 

sailch-s.hatenablog.com

 

 

■「為せば成る、成さねばならぬ、何事も!」

>>化学の根本原理の1つでしょうか。

 

sailch-s.hatenablog.com

 

 

ちょっと強引?なとこもありますが。笑

他にもいーっぱいあると思います。

 

 

日々の生活で苦しくなった時は、化学を考えてみてください!

ミクロの世界ではうまくできているから、私も頑張ろう

みたいな!笑

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今後このブログは、おそらく不定期更新です。

今まで読んでくださった皆様、心から感謝します!

今後もよろしくお願いします!!!

 

 

ケミストS

 

※化学よりもーーっとミクロを見たい場合は、物理学をどうぞ。笑

偶然の発見について

こんにちは、ケミストSです。

 

 

自分が考えもしないものを発見すると、なんか燃えません?

 

 

「偶然みつけたもの」って世紀の大発見であることが多い

気がしております。

 

世界初の抗生物質(=ペニシリン)は、教科書に載ってるやつ。

そのほか「セレンディピティ」でググると、いろいろ出てきます。

 

影響力の大きい論文を読んでいても、

「We found unexpectedly....」

とかはよく見かけます。

 

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研究をやっていて一番楽しいなと思う瞬間は、

「予想外のものを見つけたとき」

です。

 

他の方の研究発表を聞いていてもそうです。

 

 

着々とやってきて遂にこれを得ました!

というのも大好きですが、

「これを偶然見っけて、調べてみたらこうだったんよ!!!」

というのはグっときます。笑

 

またうれしいことに、

面白いものがあると思ってアンテナはってると、

本当におもしろいものを見つける

と個人的に感じております。

 

小生がこのブログに書いてきた

カルガモトカゲトンボ・・・

も、稚拙ながらそれでございます。

 

今日もアンテナ張って生きております!

おもしろいものがあると思って。

 

ぜひ、みなさんのセレンディピティも聞きたいですね。

 

今日はこのへんにて。

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

 

ケミストS

言語の距離について

みなさま突然ですが、

「第二言語習得 (=SLA: the Second Language Acquisition)」

って聞いたことありますか?

 

言語学の分野の1つで、

外国語の習得プロセスを研究する分野です!

効果的な勉強法への応用が成されています。

 

今日はSLAの中の基本的な認識である、

外国語がお互いにどれほど似ているか?=言語間の距離

についてです。

 

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世界的に見て、日本人は英語が苦手と言われます。

実はこの逆もしかりで、

英語が母語の人が日本語を学ぶのもめちゃムズイと言われます。

 

理由の1つとして、

日本語と英語は似ている部分が全然ないから

が挙げられます。

 

このように

言語と言語がどれほど似ているか?

を表す指標として

「言語間の距離」

というものがあります。

 

一般に、外国語の習得は母語をベースになされます。

このことから、言語の距離が遠いものは習得がムズイとされます。

例えば、

 

英語母語話者にとっての難しさランキング (文献1より一部改変)

 4位:フランス語、イタリア語、スペイン語

 3位:ドイツ語、ルーマニア語、

 2位:ギリシャ語、ロシア語、ベトナム語・・・

 1位:日本語、韓国語、中国語

 

です!直感的に分かりやすいでしょうか?

 

逆に、距離が近いもの同士(例えば、日本語と中国語)、

だと、習得が比較的ラクと一般にはいわれます。

直訳が通じたりするのがそれだと思います。

みなさんも経験がありませんか?

 

が、注意すべき点もあります。なぜなら、

距離が近いほど、「似ているけど違うミス」は気が付きにくい

からです。母語の影響が裏目にでるパターンです。

(負の転移といったりします。)

 

そう考えると、距離の遠い外国語は習得はムズイけど

より完璧には近づきやすいのかも?しれないですね。

(※個人的な意見です。)

 

 

今日はこの辺にてノシ

SLAは他にもおもしろいネタがたくさんあるので、

また機会があればお伝えしようと思います。

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

 

ケミストS

 

参考にした本

(1) 白井恭弘 (2015) 外国語学習の科学ー第二言語習得とは何か 岩波新書

触媒について

こんにちは、ケミストSです。

 

身の周りのあらゆることを支える化学反応ですが、

相応の条件対価がないと起こらない、ということを説明しました。

(こちら

 

しかし!

その条件を(ほとんど)チャラにし、不可能であった化学反応をも実現する

ものがありまして。触媒なんですが。

 

1.触媒は、不可能を可能にする

いまの現代社会に不可欠である医薬品、液晶テレビなどのモノづくりは、

2010年にノーベル化学賞を堂々と受賞した、

触媒を用いた化学反応によって初めて可能となりました。

 

まさに、

「不可能を可能にし、世界を変えた化学反応」

です。

 

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(まさに青いバラみたいな?) 

 

それ以前はなぜ不可能だったかというと、

「化学反応を起こすのに必要な条件が、あまりに大きすぎたから」

といえます。

むしろ、望まない別の化学反応が起こるのがオチでした。

 

触媒は、大きすぎる条件をほぼチャラにし、

欲しかったけど難しかった化学反応を実現しました!

 

(詳細が気になる方は、こちらが分かりやすいかと思います。)

 

 

2.触媒は、方法を根本から変える

なぜこんな芸当ができるのかというと、

触媒は、条件の小さい全く別のルートを切り啓くから

といえます!

 

たとえば、大航海時代にタイムスリップして、

新大陸を発見しなければいけない場合を考えましょう。

 

嵐で船が壊れる、漂流する、時間もかかる、、、

と、数多くの人がトライしてもダメで

不可能だと思われていました。

 

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(ヘリコプターだと到着できました、の図)

 

これに対して触媒は、

全く別のアプローチをとりました。

例えば、ヘリコプターで行くみたいな!!!

(当時ヘリはないだろ!とかは言わないで。笑)

 

空から見下ろしながら、あっという間に見つけました。

 

このように触媒は、

化学反応の途中ルートを根本から変えることで、

できなかったことを実現します。

 

3.触媒は、くり返し行う

触媒の定義とは、

自身はトータルで変化せず、化学反応を仲介するもの

です。

 

反応を仲介する仕事の途中では

ものすごく反応性の高い姿に豹変するのですが、

(※「活性種」といったりします) 

 

役目を終えると元にもどり、また同じ仕事を繰り返します。

まるで、仕事を終えたらまたすぐに現場に戻る

ハードワーカーのようです。笑

 

つまりどういうことか?

触媒は、少しあれば全てなしとげる

のです。

 

1つの触媒がどれだけ役目を果たすのか、

つまり、触媒が他のものをどれだけ反応させたか

を表す指標の1つに

    触媒回転数 (TON =TurnOver Number)

というものがあります。

 

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数値が大きいほど、触媒としての性能が高いです。

理論上は「TON=無限」ですが、

実際はそうもいかずに途中でへこたれます。笑

 

それでも、TON=数十万とかになります。

「1人で数十万人分の仕事をする」みたいな感じです!!!

 

 

いかかでしょうか。

かなりざっくりと曖昧な説明になってしまいましたが、

方法を変えることで、不可能を可能にするもの

というものだと思います。

 

 

あまり表だって出てくることのない触媒ですが、

今後さまざまな化学の課題を解決するものとして、

研究が盛んに行われています。

触媒の開発が、いまアツい!

 

ながくなりましたが、

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

 

ケミストS